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館林・製粉ミュージアム あらためて小麦粉を知る

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日清製粉の創業の地、群馬県館林。
館林駅前に、小麦粉の製造とその歴史を展示した「製粉ミュージアム」があります。
新館から見える灰色の壁をした本館は、創業期から使われていた建物です。
庭には、製粉用の石臼が置かれていました。
入館料は200円で、最後にお土産がいただけます。


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エントランスがある新館では、小麦粉のつくられ方を知ることができます。
新旧の機械が並べられていますが、どうしても興味は古い方に向いてしまいます。
手前が小麦を砕く「ロール機」、奥はふるいにかける「シフター」。
このロール機は1926年に導入され、2014年まで稼働していたそうです。
主に鋳鉄の部品で組み上がっていますが、なぜか上の箱だけ木製です。
当初は、手動で動かしていたとのこと。
木製のほうが、軽くてメンテナンスしやすかったのでしょうか?


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小麦を細かく砕くための、ロールです。
表面が、粗目から細か目まで変化します。


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ふるいを行う、旧型のシフターです。
隣の最新型と性能は全然違うのでしょうが、仕組みはほとんど変わらないように見えます。
1 重ねたネットの上から粉砕された小麦を入れ、
2 天井吊りのクランク棒が回って振動させると、
3 下の穴から小麦粉が出てくる。
この機械では、ふるいを吊る部材に木製の丸棒4本が使われています。
かなりの振動があると思いますが、木のほうが揺れ方がいいのか?
それとも、壊れても交換しやすいからなのか…?


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粉砕した小麦をふるい分ける、ネットです。
粗目から非常に細かい目まで、段階的になっています。


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これを見ると「砕いて・ふるって・より分けて」という状態が、ひと目でわかります。
シンプルな工程ですが、それが何段階も行われていることに驚きです。


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本館奥に日清フーズ工場が見えますが、製粉工場は集約化のため2002年に閉鎖。
それに伴いたくさんの工場建物が、2003年に解体されました。
その中には明治44年に建てられた、なんと木造5階建て!の建物もあったそうです。
知っていれば、実物があるうちに是非一度見ておきたかった…。
老朽化が著しいため、実測と写真で記録だけが残されました。
現在ミュージアム本館の建物は、明治33年につくられたものがベースになっています。
明治44年に現在の場所に移転し、工場事務所として使われていました。
2012年のミュージアム新館建設に合わせて、保存修理と免震化が行われています。



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明治の様式が感じられる本館の室内には、日清製粉の歩みが展示されています。
部屋の中央には、創業期のロール機が置かれていました。
明治41年に館林工場ができた当時から使われていた、アメリカ製です。
この機械も、上部の箱部分は木製でした。


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壁・天井は、漆喰で仕上げられています。
かなり立体的に作られた鶴と亀の鏝絵(こてえ)を、間近に見ることができます。


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建物の前には、きれいに手入れされた庭園が広がります。
池の中に見える円筒形は、1870年にフランスでつくられた瑪瑙(めのう)の石臼です。
1905年に北海道の修道院に渡り、使われていたそうです。
かなり大きいので人力ではとても回せそうにないな、と思っていると…
幸運にも、池で獲物を捕る鮮やかな色のカワセミを見ることができました。
右奥に見えるのが、館林駅です。
もともと鉄道と直結できる工場立地なので、駅から徒歩0分にあるミュージアムです。
終のすみかづくりを通して

Author:サトウマサシ

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